CANON FT
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1990年代中頃、職場の先輩から譲り受けたもの。譲り受けた時点では、電池の液漏れによるボディ向かって右側の激しい緑錆、それに伴う露出計不動、ペンタプリズム腐食、その他各部のカビ、シャッターの油切れ、とかなりひどい状態で、もらった手前、捨てるのも気が引け、20年近く放置してきたのだが、2009年頃に一念発起し、動態復元に着手した。シャッターは、各部に注油したところ、動きがよみがえった。また、腐食の激しい露出計は復活を諦めた。この他、ペンタプリズムが腐食していたが、これは腐食部の剥離により視野は復活した。
(ペンタプリズム腐食の修理はこちら)
http://photozou.jp/photo/list/3096382/8817210
この他、分解時に狂ったファインダースクリーンの微調整を行い、何とか実用可能なレベルまで復元することができた。
本機は、1966年に発売された絞り込み測光のTTL露出計を持つマニュアル機。今の目から見れば大柄で重いが、この当時としてはかなり近代的な外観にうつったのではないかと思われる。実際、結構売れたようで、ジャンクでしばしば見かけるカメラである。
正直、あまり使う気はしないが、ちょっとした整備で復活でき、分解も容易であることから、素人修理の入門機としておすすめである。
※装着レンズはCANON FL 50/1.4(I)
アルバム: 救出したジャンクカメラたち
タグ: カメラ
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