1_赤と緑の行き違い_01
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六甲ケーブル下駅の駅舎内。
1_赤と緑の行き違い
「行き違い」には多くの意味がある。ケーブルカーに乗ると、途中「前方の列車と行き違います。」とアナウンスがある。そして、赤と緑のケーブルカーがすれ違う。神戸は開港とともに多くの外国人、様々な文化を受け入れた。北野異人館街では外国人たちは現地の人々と共生、融合し文化を形成した。当時の住民はこれからの新しい時代の到来を予感したのか。また、南京町が外国人を中心にヤミ市や歓楽街として賑わったことも文化の行き違いと言えるだろう。現代では観光地になった場所も文化の違いや誤解、不和を生む状況が多く、特にコロナ以後に爆発的な観光ブームが経済の利益を持ってくる一方で、混雑やカオスも帯びている。「行き違い」を掲げた今作における牡丹は、寓意的な記号、記憶に残る配色、緑色を赤色の下に敷く構成が視覚に違和感を与え異文化の特性を強調するが、自然生物として当たり前の存在である。(周)
Albums: 01_六甲ミーツ・アート2024
Tag: 神戸六甲ミーツ・アート 六甲ケーブル
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